
教室を始めた頃は、自分で作ったカリキュラムをいかにこなしてもらうか、どういう声かけや気回しをすればいいか、どうすればスムーズに出来るか、頭を悩ませていました。もちろんそれは今でも考えますし、講座を行うにあたって大切です。
でも楽しいのは前提として、やはりお金を頂く以上は作品を作ってもらって、それを見た保護者さんにも理解してもらいたいという思い強かったと思います。
なんせ、最初は自信もありません。必死でした・・・
でも、それが本当に子供にとって良い事なのか?
僭越ながら教室のポリシーである 創造力=生きる力 を育む事が出来るのか?
ついつい子供の作品をみて、もう少しこうしたら良くない?ここにも何か作ったらどうかな?
とアドバスしたくなります。
もちろん、明らかにもっと出来るはずの子にはそういう言葉も必要です。
でも本人がやりきったと感じている作品に対して、そういう事を言われたら、きっと困惑するに違いありません。
それでアドバイスに従った「立派な作品」は、大人にも褒められるでしょう。
本人もその場ではなんとなく嬉しい気分ですが、満足かといわれたらどうでしょう。
自分で悩み、試して、失敗してもそれは自分の糧になります。
特にモノづくりは自分の気持ちの表現であり、それを表しきれたかどうかは本人が一番分かるもので、
仕上がった時の満足感こそが自己肯定感に繋がると思います。
難しい問題ではありますが、私ははたと気づきました。
自分を(大人を)満足させるためのモノづくりを実は気づかずうちに強要していないか?と。
子供と向き合うことは自分と向き合う事になります。
まだまだ子供達に学ばせてもらって少しでも精進します。
そして少しでも教室の一番の願い、
「自分の未来を拓り開く力」
を育てるお手伝いをする事ができたらと思います。